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吉祥寺「茶房 武蔵野文庫」のカレー

by 益子 貴寛

グッとくる店名「茶房 武蔵野文庫」。

喫茶店なのに、文庫。

前々から気になっていた喫茶店、吉祥寺の「茶房 武蔵野文庫」に、休みの日の午前中に来てみました。

早稲田大学の正門近くにかつて茶房「早稲田文庫」という店があった。老夫婦が経営し、熱いコーヒーで学生を迎えた。作家や芸術家も出入りし、1984年の秋、三十五年の歴史に幕を閉じた時は「一つの時代が終わった」と残念がられたものだ。その当時、店で働いていた日下茂さんは今、吉祥寺で喫茶店を経営している。その名も「武蔵野文庫」。<毎日新聞 1996年2月9日号より抜粋>
── 茶房 武蔵野文庫

開店は1985年6月。31年前。でも、それ以上に感じさせるのは、1949(昭和24年)開店の前身「茶房 早稲田文庫」の歴史を背負っているから。

店内中央の壁にかかった、おそらく直筆であろう井伏鱒二の詩(うた)が、それを物語っています。

思い出したのは「共栄堂」のスマトラカレー。

https://www.instagram.com/p/BI89HImB36h/

名物のカレーに、サラダ、飲み物のセットと生玉子を(1,200円+50円)。
濃褐色のカレーは、ゴロッと大きな鶏肉、じゃがいも、にんじんが特徴的なチキンカレー。
サラッとしたスパイスしっかりのカレーで、少し苦みもあってオトナの味。

食べながら思い出したのは、神保町「共栄堂」のスマトラカレー。
あとは、渋谷「ムルギー」のムルギーカレーにも、ちょっと近いかな。

喫茶店なのに量もしっかりで満足。
女性は盛りが少なめのちびカレー(-100円)がよさそう。

https://www.instagram.com/p/BI89eptBiZg/

食後のアイスコーヒー。
背の低いグラスとクラッシュドアイスがとてもよいですね。

ゆったりとしたぜいたくな時間が流れる喫茶店は、いまとなっては珍しくなってしまいました。

ここ「茶房 武蔵野文化」も老夫婦が切り盛りしているようで(わたしが伺ったときは、お父さんおひとり)、末永くつづいてほしい喫茶店です。



益子 貴寛
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