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セミナーイベントの出演順と役割

by 益子 貴寛

みんなで、価値を高めること。

セミナーイベントでは、自分のセッションだけでなく、できるだけイベント全体やほかの人のセッションの価値を高められるように工夫します。

参加者のみなさんがわざわざ足を運んでくれた意義や値打ちを示す、「◯◯さんのセッションでは〜」と引き合いに出す、ほかのセッションに乗っかるネタを仕込むなど。あまりしつこくなく、さらっと。でも、しっかりと。

トップバッターとトリは、イベント全体に与える影響が大きいので、なおさらこのような意識が必要だと思っています。わたしは、大きめのイベントでトップバッターを任せられることが多いのですが、10月22日(土)のCSS Nite LP48「ライティング特集」では、ひさびさにトリでした。

アンケートで「最後のセッションにふさわしかった」という声をもらえて、うれしかったです。

トップバッターとトリの役割。

トップバッターは、参加者のみなさんを「モチベート」することが大切。

お金を払って来た価値があると思ってもらえること。今日一日、前向きに勉強しようという気持ちになってもらえること。適度にマジメなトーンやスピード感を保ちながら、みなさんのベクトルを斜め上に引き上げること。

統一テーマのイベントであれば、カタい言葉で「解題(かいだい)」というのでしょうか、セッションすべてに通じる問題意識みたいなものを示せたら、なおよいですね。

一方、トリは「終わりよければ、すべてよし」の役割。

ピッチを落としたていねいな言葉づかい、落ち着いた雰囲気づくりを心がけながら、内容をしっかりと伝えます。参加者は、イベント終盤は当然、疲れています。飽きもあるでしょう。特に、明るさを落とした暗めの会場では、耳よりも目がくたびれているので、スライド(視覚要素)にあまり頼らない、しゃべりを中心にした組み立てがよいでしょう。

内容としても、ノウハウやテクニックなど軽めの話に終始せず、仕事論や生き方に通じるような深い話を含めたほうが、共感が得られると思っています。

トリの語源。

オチのないマジメな話を書いてしまったので、オチ的に。

「トリ」の語源って、わりと身も蓋もない感じで、楽しいです。

トリは、元々、寄席の用語。
寄席の興行収入は寄席の経営者側と芸人のギャラに分けられるが、ギャラは最後に出る主任格の真打が全て受け取り、芸人達に分けていた。
演者の最後を取る(真を打つ)ことや、ギャラを取るところから、最後に出演する人を「トリ」と呼ぶようになった。
「トリ」は上記の意味から、本来は漢字表記する場合「取り」が正しいが、主任格であることから「トリ」には「主任」が当てられていた。
トリ - 語源由来辞典

写真:飯田 昌之さん

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益子 貴寛
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